難民報道にピューリッツァー賞

米報道業界で最高の栄誉とされ、今年で第100回を迎えたピューリッツァー賞が18日に発表され、公益部門では水産業界の労働実態を報道したアソシエーテッド・プレス(AP)が選ばれたそうだ。ニュース速報写真部門では、欧州の難民危機を報道したロイターとニューヨーク・タイムズが共同受賞したとのこと。
速報報道部門では、カリフォルニア州サンバーナディーノで起きた銃乱射事件を報道したロサンゼルス・タイムズ師が選ばれたそうだ。
APの報道は、米国のスーパーやレストランに水産物を供給するために東南アジアで行われている過酷な強制労働の実態が報道され、2000人の労働者の解放や労働環境の改善につながったという。
ロイターの写真報道は、壊れそうな小舟に詰め込まれるようにして乗った難民が中東から欧州に向かい、やっとたどり着く様子を一連の写真でカバーしたとのこと。
ロイターのギリシャ・キプロス担当のチーフ・フォトグラファー、ヤニス・バーラキス氏は「何が起きているかを世界に示した。世界はそれに関心を寄せた。ヒューマニティーが依然生き続けていることが示された。こうした不運な人々の声を届けることができた。今回ピューリッツァー賞に選ばれ、我々の仕事がプロとして認められたと感じている」と述べたという。ロイターがピューリッツァー賞を受賞したのは3度目だそうだ。
「報道」というものは、時に伝えるべきか難しい部分もあるが、世界で起きている出来事を知るためにはとても重要なことなのだろう。世界中の人にこうした事実が知れ渡り、事態が好転することを祈るばかりだ。